babillion’s blog

地球村人です。プロの翻訳者ではないが、趣味で文章を翻訳したり、気ままに感想文を書いたりします。コメント大歓迎です。よろしくお願い致します。

『孺子帝』「第二十二章 真偽」の感想文と問題集?

韓孺子が二度目の勤政殿入りです。
若い皇帝がついに初めて太后と対面しましたね。
宦官と大臣の人数の違い、大臣が皇帝に対する姿勢、
太后は大臣の目の前で親子の関係をアピールしようとする様子、
大臣の疑惑を含む視線、
大臣の口論で分かる朝廷内の対立、
太后は大臣たちの意見を絞り出そうとする話術、
皇帝が太后に立ち向かおうと決心する様子、
などなど、ナレーションみたいな説明文がなくても、
人物の描写、会話などで、
皇宮内外の情勢、人心の機微、権力者たちの闘争、微妙なパワーバランスなどがいきいきと展開されています。
無駄な描写がなく、自然に綴られる一文一文のすべてに理由があります。
難解な部分がないが、一回だけ読んでよくわからないところでも、
あとでもう一度読み返せばより深く理解できる場面も出てくるでしょう。

 

さて、今回の質問は以下です。
太后が大臣の目の前で皇帝との親子の関係をアピールするのはなぜでしょうか?

 

————————
カクヨムにて、中国長編架空歴史小説『孺子帝』の日本語版翻訳絶賛公開中
中国の小説を日本語に翻訳したものですので、日本語的に至らないところがいろいろあると思います。ご指摘やご応援いただければ大変感謝です。よろしくお願いします。
『孺子帝』のリンク先
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918841796