babillion’s blog

地球村人です。プロの翻訳者ではないが、趣味で文章を翻訳したり、気ままに感想文を書いたりします。コメント大歓迎です。よろしくお願い致します。

Entries from 2020-12-01 to 1 month

『孺子帝』「第六十六章 追放される者(第一巻完了)」雑談

66は中国では「順調」を意味する縁起のいい数字です。ちょうど『孺子帝』第六十六章が第一巻の最終章で、年末の最終日に更新できたのもまったくの偶然で、いい縁起を呼んでくれるといいですね。とにかく、2021年にはよりいい年になりますよう願いましょう。…

『孺子帝』「第五十七章 臥虎蔵龍」のメモと雑談

例のごとく、タイトルで少し悩みました。タイトルの「臥虎蔵龍」はここでは「隠れた人材」ですが、そのまま「隠れた人材」にするとどうもしっくりこないのでやめました。 垂花門《すいかもん》作中の屋敷は基本「四合院」の構造しています。垂花門は二番目の…

『孺子帝』「第五十六章 読史の怒り」の雑談

翻訳の途中、タイトルを「歴史を読む者の怒り」にしてみたのですが、結局、原作のタイトルを直訳した物に戻し、その方が適切と思いました。直訳の「読史の怒り」だと一見して何?と思うでしょうが、内容を読めば、理解するのに難しくないはずです。疑問の提…

『孺子帝』「第五十五章 膠着」メモ

本章の最後のところ、歩蘅如は淳于梟のことを「淳于師」と呼びました。私も最初は一瞬あれ?と思ったが、すぐに気づきました。「淳于梟」の苗字は「淳于」で、「淳」ではありません。ご存じかもしれませんが、中国人の苗字には、二文字やそれ以上の復姓があ…

『孺子帝』「第五十四章 気運」感想

東海王は面白いキャラですね。聡明でありながらバカで、可哀そうでありながら自業自得ですが。彼が出ると、面白さがぐんと上がります。陰謀の渦巻く中、いつも笑いをもたらしてくれる、ありがたい存在です。今後もいろいろ活躍してくれることを期待しましょ…

『孺子帝』第五十三章 慈順宮囚徒 メモと感想

太后が発した命令書は「懿旨《いし》」というのが正しい。今までは、「令旨《りょうじ》」としたのが間違いでした。前は日本語辞書だけを調べて、令旨でもいいと理解が曖昧だったのですが、今回は中国語の辞書を調べたら、懿旨の方が正確だと分かった。今ま…