babillion’s blog

地球村人です。プロの翻訳者ではないが、趣味で文章を翻訳したり、気ままに感想文を書いたりします。コメント大歓迎です。よろしくお願い致します。

『孺子帝』第二巻完了にあたり、一旦停止して9月あたりより更新再開予定

約二年に渡り『孺子帝』の和訳を毎週欠かさず更新してきました。一週間以上開けようとしているのは初めてです。仕方がないとはいえ、残念でなりません。翻訳の門外漢ですので、効率が悪く、恐らくプロよりずっと時間がかかっています。最近、仕事と家庭のこ…

世界情勢から空想的なことを考えてみました

あろうことが隣国同士の戦争をこの目で見るとは……。政治の話題をするつもりはないので、発散的な思考で未来について考えてみました。 土地、資源、エネルギー、国、人種、民族、文化、制度、歴史、思想、利益などの違いから、個人の考えに至るまで。人間社会…

山を見て登りたいと思ったら、縁のある人

中国語の抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)にあたる日本語を探してみたら、間違った解釈をした辞書もあったので、メモせずいられない。 ------まず正しい辞書から引用------https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E6%8A%9B%E7%A3%9A%E5%BC%95%E7%8E%89_%E6%8A%…

『孺子帝』100章台にあたり

近況ノートは久しぶりですね。 《孺子帝》を和訳して一年以上経ち、ついに100章台にたどり着きました。新しい節目で本来いろいろ書きたかったが、最近新しい仕事が始まって結構忙しなり、疲れでついつい書く気がそがれてしまいました。まだまだ先が長いので…

宮澤賢治の『雨ニモマケズ』を改めて読んでの感想

宮澤賢治の『雨ニモマケズ』を改めて読んで、考え、分からないところを理解しようと探求してみました。『雨ニモマケズ』簡単のようで、奥深い詩ですね。昔も二三度読んだことがあったのですが、あまり深く考えずに、なんとなく素朴で人の心の奥底を響く力が…

中国で行われる中国人のための外国語翻訳能力試験を受けてみた

文章力はなく、ただ思ったことを書いただけです。 ■試験受ける動機これまで仕事と趣味でずっと日本語と付き合ってきて、自分にはどの程度の翻訳能力があるのか、客観的にみてみたい気持ちがありました。いろいろ調べて、ある外国語の国家試験があるのが分か…

『孺子帝』「第七十六章 押掛ける老婆」感想

前の章では東海王が久しぶりに登場すると思ったら、今度は崔家から怒った婆ちゃんが押しかけてきました!崔家はお笑いの人材が輩出する貴族ですね。他にもいるのですか?「勝ちゃん」あたりが見込みがありそうかな?それは今後のお楽しみです。 それにしても…

『孺子帝』「第六十八章 書斎」を更新

今後しばらくは週一回の更新にします。この作品の翻訳を本職にできれば週三でも行けるのですが、さすがにできないので、家庭事情と相談しながら、できるだけに更新していきたいと思います。 では、『孺子帝』引き続きよろしくお願い致します。

『孺子帝』67章、倦侯屋敷の「五進」「垂花門」とは?

第二巻「倦侯」スタートです。今後ともよろしくお願いいたします。 今のところ、庶民の住処は基本登場せず、あるのは皇宮か、地位の高い者の大きな屋敷ですので、下記サイトから、雰囲気とイメージを掴んでいただければと思います。https://chinastyle.jp/sh…

『孺子帝』「第六十六章 追放される者(第一巻完了)」雑談

66は中国では「順調」を意味する縁起のいい数字です。ちょうど『孺子帝』第六十六章が第一巻の最終章で、年末の最終日に更新できたのもまったくの偶然で、いい縁起を呼んでくれるといいですね。とにかく、2021年にはよりいい年になりますよう願いましょう。…

『孺子帝』「第五十七章 臥虎蔵龍」のメモと雑談

例のごとく、タイトルで少し悩みました。タイトルの「臥虎蔵龍」はここでは「隠れた人材」ですが、そのまま「隠れた人材」にするとどうもしっくりこないのでやめました。 垂花門《すいかもん》作中の屋敷は基本「四合院」の構造しています。垂花門は二番目の…

『孺子帝』「第五十六章 読史の怒り」の雑談

翻訳の途中、タイトルを「歴史を読む者の怒り」にしてみたのですが、結局、原作のタイトルを直訳した物に戻し、その方が適切と思いました。直訳の「読史の怒り」だと一見して何?と思うでしょうが、内容を読めば、理解するのに難しくないはずです。疑問の提…

『孺子帝』「第五十五章 膠着」メモ

本章の最後のところ、歩蘅如は淳于梟のことを「淳于師」と呼びました。私も最初は一瞬あれ?と思ったが、すぐに気づきました。「淳于梟」の苗字は「淳于」で、「淳」ではありません。ご存じかもしれませんが、中国人の苗字には、二文字やそれ以上の復姓があ…

『孺子帝』「第五十四章 気運」感想

東海王は面白いキャラですね。聡明でありながらバカで、可哀そうでありながら自業自得ですが。彼が出ると、面白さがぐんと上がります。陰謀の渦巻く中、いつも笑いをもたらしてくれる、ありがたい存在です。今後もいろいろ活躍してくれることを期待しましょ…

『孺子帝』第五十三章 慈順宮囚徒 メモと感想

太后が発した命令書は「懿旨《いし》」というのが正しい。今までは、「令旨《りょうじ》」としたのが間違いでした。前は日本語辞書だけを調べて、令旨でもいいと理解が曖昧だったのですが、今回は中国語の辞書を調べたら、懿旨の方が正確だと分かった。今ま…

『孺子帝』「第四十七章 追跡」感想

いいや、感想を書くのが久しぶりな感じですが、毎日、苦労しながら、楽しく翻訳をやっています。 第一巻の総タイトルは「皇宮」ですので、舞台は基本皇宮です。いよいよ47章がそうであるように、ほんの少しですが、別の舞台も出て、新鮮感を感じて頂いたでは…

『孺子帝』「第四十七章 追跡」メモ(微妙にタイトル違うことに気づいた?)

『孺子帝』「第四十七章 追跡」メモ(微妙にタイトル違うことに気づいた?)文脈で分かると思いますが、今回はメモしてみます。 けん‐れい【県令】1 昔の中国で、県の長官。2 明治4年(1871)廃藩置県によって県に置かれた長官の呼び名。明治19年(1886)…

家族三人で海辺にきました(^-^)

ドミちゃんは車で爆睡中。 顔が昨日外でころんじゃって、擦り傷つけちゃった。いい天気で、広々したところで気晴らしできて良かった。ところで、ここは中国のどこか分かりますか。書いてるうちにドミちゃんが起きちゃった 。

『孺子帝』「第四十章 返信」の雑談と問題、20万字達成記念

「名正しからざれば則(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず、言順わざれば則ち事成らず」という孔子の『論語』からの一文がありました。検索したところ、出所を詳しく説明しているページがあったので、リンク先を貼っておきます。ご参考にどうぞ。https://blog.…

我が家の日本語教室:頑張ろう!頑張れ!の違い

朝、妻がドミちゃんとプレイマットの上で遊んでいて、私が床掃除していると、ふと妻がドミちゃんにも何回か言っていた日本語単語を私に聞いた。妻も日本語が少し分かる程度で、別に勉強熱心というほどではないが、偶に質問してくきます。 「ねえ、頑張ろう!…

『孺子帝』37、38、39章の問題集?

37章:後宮にも招き入れられた羅煥章が講義するのに、なぜ簾《すだれ》を隔てて学問を授ける必要があったのか? 38章:「張養浩は宦官に顔を見られないように足を抱えて頭を垂れて、顔を足に埋めるようにしていた。」本章最後の部分に上記描写がありますが、…

ドミちゃん、お粥を食べる

youtu.be お粥には黒米が入っているので、黒くなりました。 我が家では、お米以外の穀物なども、ご飯やお粥に入れたりして、健康を意識しています。 ————————カクヨムにて、中国長編架空歴史小説『孺子帝』の日本語版翻訳絶賛公開中中国の小説を日本語に翻訳…

『孺子帝』「第三十五章 侍従の争い」の雑談

前章から「望気の士」という言葉が出て、この章でようやく少し説明が入りました。なぞなぞがまた増えましたね。今の時代ではそんな迷信を誰が信じるかと思う人が大多数かもしれないが、千年前では結構存在感のあるものだと捉えてください。 「質子《人質》」…

ドミちゃん、食パンを食べる

youtu.be 初めて食パンを食べる。 おいしいね♥

『孺子帝』「第二十九章 迫る大婚」の雑談

皇太妃が脅しに来ましたね。とても興味深い論説もありました。例えば「陛下や太后がどのようなお方であろうと、いずれも重要なことではなく、筆で書き下ろした文字に、あなたが何者であるかを物語ります。いったん世間に知らしめられてしまえば、それを変え…

中国の暖房事情?エコ?に関する雑談

中国の暖房事情?エコ?に関する雑談数年前、タクシーに乗ってた時、運転手から持ちかけてきた一つの話題がずっと覚えていました。その話をする前に「供暖」という言葉の意味を説明しておきます。中国の北部地方では、冬が寒いため、都市電気やガスみたいな…

『孺子帝』「第二十六章 呼吸」の雑談

この章をアップする前に、チェックのためもう一度読み返すのだが、何度読み返してもそうであったように、今回も読んでいると夫婦の道に窮地に追い詰められた韓孺子の様子は可笑しくて、思わず笑ってしまいました。本人の立場からだと、大真面目に身の危険を…

ドミちゃんが桃を食べる~

初めてYouTubeを利用してみました。 可愛かったら、応援してね。 youtu.be

『孺子帝』「第二十四章 変わらない年号」の訳者の独り言かな?

この章の最後に、「功成弗居、夫唯弗居、是以不去」という一文があって、日本語訳文を《功を成しても留まらずこそ成し続ける》とルビで付けましたが、直訳するならもっと長くなるので、できるだけ簡潔にしました。引用元に興味のある人は原文で調べてみると…

『孺子帝』「第二十三章 武帝と皇孫」の感想文と問題集?

楊奉の名言がまた炸裂しましたね。「陛下が覚えておいていただきたいのはただひとつ。陛下は利己的であってもいいのですが、利己心には最低のラインがあります。それは、他人が利己的でないと思ってはならないことです。陛下が自分の欲を顧みて天下人のこと…